マッチングアプリで持ちかけられた話が開業詐欺か確かめたい｜探偵利用事例

マッチングアプリでの出会いが増える一方で、詐欺被害も報告されています。特に、開業や投資といった話を持ちかけられるケースは、詐欺師が利用する典型的な手口の一つです。2025年1月20日には、マッチングアプリで知り合った女性に青森県内に居住する40歳代の男性が、ネットショップ開業を勧められる詐欺で95万円をだまし取られた事件がありました。（参考元：RAB青森放送）同様な状況で「騙されたのではないか？」と疑念を抱いたら、早急に行動することが必要です。本記事では、マッチングアプリでの開業詐欺の実態や注意点を解説するとともに、問題を解決するためにできることを実際の相談事例をもとにご紹介します。

【この記事は下記の方に向けた内容です】

マッチングアプリで知り合った人に騙されているかもしれないと思う方
開業詐欺に遭い解決策を知りたい方

マッチングアプリで出会った男性に開業を勧められた|相談事例

マッチングアプリで出会った男性に騙されているのか確かめたい｜20代女性からの相談

マッチングアプリで知り合った男性に、『一緒にカフェを開業しないか』と誘われました。彼は初めからビジネス志向の話題が多く、『夢を共有できる女性と一緒に成功したい』と熱心に語っていました。私も彼の情熱や夢に共感し、将来についての話を進めていくうちに、彼の提案に乗ってみようかと考え始めていました。具体的な開業計画も話し合い、彼は『すでに場所も決めている』『必要な人脈もある』と言い、非常に頼もしく感じました。しかし、話が進む中で、『開業資金の一部を先に振り込んで欲しい』と言われ、不安が湧いてきました。金額は大きくないものの、今まであまり詳しく知らない相手にお金を渡すことに躊躇してしまいます。彼は『ビジネスのスピードが命だから早く決断して欲しい』と急かしてきますが、正直なところ、彼が本当に信頼できる相手なのか、また彼の話している内容が真実なのか、確信が持てません。もしかしたら、これが詐欺の手口なのではないかと疑念が拭えず、このまま進めていいのか悩んでいます。

マッチングアプリで出会った男性に開業を勧められたが詐欺かもしれない|相談事例

マッチングアプリによる開業詐欺とは

マッチングアプリでの詐欺が横行している背景

マッチングアプリで詐欺が広がる背景には、オンラインでの匿名性が挙げられます。アプリでは、本名や実生活を公開する必要がないため、詐欺師が偽のプロフィールや経歴を簡単に作成できます。そのため、相手の真偽を見抜くことが難しくなり、詐欺の温床となっています。また、マッチングアプリの利用者は恋愛や交友関係を求めており、信頼関係を築く過程で詐欺師に感情移入してしまうことがあります。特に、優しさや親切さを装う詐欺師に対しては、疑念を抱きにくく、簡単に心を許してしまうケースが多いです。このような心理的な隙を詐欺師は突いてくるのです。

開業詐欺の手口とは

マッチングアプリで出会った人に金銭的な話を持ちかけられた場合には、詐欺の可能性が高いと言えます。相談事例ではカフェの開業であっても最近では簡単にできるネット通販サイトの開業を進める詐欺が多くあります。様々な開業詐欺は以下の手口が利用される傾向にあります。少しでも疑問に思った際には問題を放置せずに対処をしていきましょう。

夢や将来の共有を強調したアプローチ

詐欺師は、マッチングアプリを通じて出会った相手に対し、「一緒に夢を叶えよう」や「将来のビジョンを共有したい」といった前向きな話題で接近します。特に「カフェを開業したい」「自分の事業を立ち上げたい」など、共感を得やすいテーマを選ぶのが特徴です。このような話題で信頼感を高め、あたかも特別な関係を築いているかのように感じさせます。

具体的な計画を提示して信憑性を高める

詐欺師は開業話を進める過程で、「直ぐに始める準備は整っている」「事業計画書を用意している」といった具体性をアピールします。さらに、事業に関わる資料や画像を見せて、被害者に「本物のプロジェクトだ」と思わせます。このようにして、話の信憑性を高め、相手の疑念を取り除こうとします。

金銭を求める心理的プレッシャー

信頼を勝ち取った後、詐欺師は「開業資金が必要」として金銭を求めてきます。「早急に支払わないとこのチャンスを逃してしまう」とプレッシャーをかけることで、被害者が冷静に判断できない状態を作り出します。金額が比較的小さい場合でも、段階的に要求がエスカレートすることが一般的です。

被害者を安心させるための偽装工作

詐欺師は、相手をさらに信じ込ませるために、過去の実績や成功例を捏造することがあります。例えば、「以前も同じように成功した」「この計画にはすでに複数の投資家が興味を持っている」といった話をでっち上げ、被害者に「自分も乗り遅れたくない」という感情を抱かせます。

突然の音信不通

詐欺師が金銭を受け取った後、連絡が途絶えることが多いです。SNSのアカウントが削除されたり、電話番号が変更されたりすることで、被害者は相手を追跡する手段を失います。この時点で、被害者は騙されたことに気づきますが、すでに金銭を取り戻すのは非常に困難です。

開業詐欺か確かめる方法と被害が出ている場合の対処法

開業詐欺か確かめる方法

マッチングアプリで出会った相手が開業話を持ちかけてきた場合、その信憑性を確認することが重要です。詐欺の可能性を早期に見抜くためには、相手の話に疑問を持ち、以下のような点を確認しましょう。

1. 相手の身元や経歴を確認する

相手が主張する職業や経歴が本当かどうかを確認するのは基本です。名刺や会社名、事業計画の詳細など、具体的な情報を求めてみましょう。さらに、インターネットで相手の名前や提供された情報を検索し、他の詐欺事例と一致する点がないかを調べることも有効です。

2. 開業計画や資金の透明性を確認する

開業計画が具体的であり、信頼できるものかを精査しましょう。事業計画書がある場合は、計画の詳細や現実的な見通しを確認してください。また、「資金を振り込んで欲しい」という場合、その理由や用途について明確に説明を求めることが重要です。具体的な見積書や契約書が提示されるかどうかも判断材料となります。

3. 第三者の意見を求める

開業話が信じられるかどうか、自分一人で判断するのは難しい場合があります。友人や家族に相談し、客観的な意見を聞くことが大切です。さらに、ビジネスに詳しい専門家や法律のプロに話を持ち込むことで、冷静に判断するための助けを得られるでしょう。

被害が出ている場合の対処法

もしすでに金銭的な被害が出ている場合は、速やかに行動することで被害の拡大を防ぐことができます。以下の対処法を参考にしてください。

証拠を集める
詐欺被害を主張するためには、相手とのやり取りや支払いの記録が必要です。メッセージのやり取りやメール、振り込みの明細書など、相手との接触や金銭の流れが分かるものを保存しておきましょう。開業計画に関する資料や、相手が提示してきた書類なども可能な限り保管してください。
警察や消費生活センターに相談する
詐欺の可能性が高いと感じたら、警察や消費生活センターに相談してください。被害額や詐欺の手口を具体的に説明し、適切なアドバイスを受けましょう。早めの相談が、他の被害者を救う手助けにもなります。
弁護士に相談する
被害額が大きい場合や、相手と直接的な法的手続きが必要な場合は、弁護士への相談が有効です。詐欺に対する損害賠償請求や返金要求を代行してもらうことが可能です。弁護士に相談することで、冷静に次の一手を進められるようになります。しかし、対応をしてもらうには相手の情報や被害証拠が必要になることがほとんどです。

注意点

詐欺の可能性を感じた場合、自分で直接相手に問い詰めるのは避けましょう。相手が証拠を隠滅したり、感情的なトラブルに発展するリスクがあるため、専門家の助けを借りることが安全です。不安を感じたら、早めに専門家や警察に相談してください。

開業詐欺に遭っているか確かめるには探偵調査が有効的

マッチングアプリで出会った男性に開業話を持ちかけられた場合、それが詐欺かどうかを判断するには、事実関係を明らかにすることが不可欠です。しかし、自分で確認しようとするのはリスクが高く、相手との関係がさらに悪化する可能性もあります。そこで頼りになるのが、プロの探偵による調査です。探偵調査は、証拠を収集し、相手の実態を明らかにする上で非常に効果的です。

探偵調査の有効性

有力な情報収集

マッチングアプリで知り合った相手だとネット上の情報しかないことも多くあります。それらは個人で事実なのか調べることや身元の確認が困難なケースが多いですが、探偵は専門的な技術を活かし相手の情報を得ることで、詐欺なのか実態を確認したり、相手の身元を確かめることができます。

証拠収集

探偵は、被害者が遭った場合、状況を詳細に調査し、客観的な証拠を収集します。たとえば、相手が話していた開業計画が真実かどうかを調べたり、金銭の流れや資金の使用目的について確認したりします。また、SNS上でのメッセージ履歴や送金記録など、詐欺を立証するための具体的な証拠を集めることが可能です。これらの証拠は、後に警察や弁護士に相談する際にも有力な資料となります。

秘密裏に情報収集

自分自身で直接行動すると、相手に怪しんでいると気づかれたり、感情的な対立を引き起こすリスクがありますが、探偵は第三者として冷静に調査を行うため、トラブルを避けながら必要な情報を得ることができます。また、調査対象者に気づかれないよう慎重に進めるため、安心して依頼できるのも特徴です。

法的対処のサポート

探偵が収集した証拠は、法的手続きの場でも信頼性の高い資料として活用できます。詐欺被害に対する損害賠償請求や返金交渉など、必要な手続きにおいて弁護士と連携することで、迅速かつ適切な解決が期待できます。特に、証拠の有無が結果を大きく左右する詐欺事案では、探偵調査の成果が問題解決のカギとなるでしょう。

騙されていないか不安な場合には専門家へ相談を

専門家へご相談ください

マッチングアプリでの開業詐欺は、信頼関係を巧みに利用し、被害者から金銭をだまし取る悪質な手口です。その被害を未然に防ぐためには、相手の言動や提供する情報に疑問を持ち、冷静に判断することが重要です。また、すでに被害に遭っている可能性がある場合は、早急に証拠を収集し、専門家に相談することで被害拡大を防ぐことができます。持ちかけられた話が詐欺なのか定かでない時には、自己判断で行動せずに、冷静かつ的確に対応していきましょう。不安を感じたら、まずは専門家に相談して、早期解決の一歩を踏み出しましょう。