高齢の母を振り込め詐欺から救ってくれた男性を探したい|探偵活用事例

突然の「市役所です」「還付金があります」──高齢者を狙った特殊詐欺は、ATMに誘導されると、ほぼ詐欺成立の寸前です。今回の相談者の母親も、ATMまで行ってしまいました。しかし、その場にいた男性が「それ、本当に市役所ですか?」と声を掛け、電話の相手と直接話し、詐欺だと気づかせてくれたのです。ところが、その男性は名前も連絡先も残さず立ち去り──感謝の気持ちは伝えられずに終わりました。本記事では「恩人にお礼を伝えたい」という相談から、焦って個人で探してしまう危険と、探偵の調査が『事実を知るための糸口』になり得る理由を解説します。
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【この記事は下記の方に向けた内容です】
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高齢の母を詐欺から救ってくれた男性を探す|恩人捜索の実態調査
ATMで母が詐欺に遭いかけたのを見知らぬ男性が救ってくれた|80代女性の娘からの相談
母が電話越しの指示通りにATMへ──声をかけて止めてくれたのは見知らぬ男性だった
高齢の母が「市役所の人から還付金の手続きの電話が来た」と言って出かけました。最初は気にしていませんでしたが、あとから考えると「市役所がATMで還付金手続きなんてありえない」のです。気づいた時にはすでに母はATMに向かっていました。店舗内では、電話の指示通りボタンを押そうとしていて、母は完全に相手を信用していました。そこへ、見ず知らずの男性が母に近付き「それ、本当に市役所ですか?」と声をかけ、電話を代わってくれました。そして電話相手に直接問い詰めてくれた結果、そこで詐欺だと判明しました。母はその男性に深々と頭を下げましたが、男性は「気をつけてくださいね」とだけ言い、名前も告げず立ち去ってしまいました。私は母が救われたことに安堵した反面、母を助けてくれた男性にお礼を伝えられないままという現実に、どうしても「このままでは終われない」と感じています。

ATMで詐欺寸前の高齢母を救ってくれた恩人を探したい
ATMでの“高齢者狙い”特殊詐欺が行われる背景
近年、特殊詐欺は「電話で心理を支配し、そのままATMへ誘導する」仕組みが確立されています。電話越しに「今なら手続きできる」「そのままATMに行ってください」と畳みかけ、本人に考える隙を与えない話法マニュアルまで存在します。高齢者は“役所”“手続き”“返金”といった単語に弱く、疑問を抱きにくい傾向があり、自力で気づくことはほぼ不可能です。つまりATMは詐欺の終着地点ではなく「詐欺成立のための操作室」なのです。だからこそ、そこで声をかけて助けてくれた男性は偶然ではなく、母の口座を守った“決定的存在”と言えます。しかしその男性は名前も残さず去ってしまう──こうした「恩人不明」の相談が近年増えているのです。
放置するリスク
今回のような「恩人が誰か分からないまま」という状況を放置すると、ただ“お礼が言えない”というレベルでは終わりません。このまま曖昧にしてしまうことで、以下のような深刻な二次リスクが発生し得ます。
「誰か知りませんか?」と投稿し、ATMの位置や日時を晒すと、逆に母や家族が個人特定されるリスクがあります。恩人探しのつもりが、情報拡散で二次被害を招くケースも。
詐欺グループは一度“ATMまで行けた人”を記録します。恩人に助けられて終わり…ではなく、別名義・別ストーリーで再接触することがあります。放置は再アタックの口実になります。
「あの人かも」と自己判断で声を掛けると、無関係な人を巻き込む危険性があります。善良な第三者を傷つける可能性さえあるのです。
「恩人探し」を名目に連絡してくる者が現れる可能性もあります。会話から情報を抜かれ、今度は別の形で現金・通帳を狙われる危険も。
母自身が「自分は危なかった」と理解すると、外出への自信喪失や、ATM利用の萎縮につながるケースがあります。家族の心のケアを先延ばしにするほど問題は固定化します。
家族としてできる初期対応と二次被害を防ぐポイント
母がATMで詐欺に遭いかけた事実を知った直後、まず重要なのは「興奮で動くのではなく、状況を時系列で整理すること」です。すぐにSNS投稿・掲示板で質問・店舗への聞き込み──これは危険です。感謝を伝えたい気持ちが大きいほど、行動が“勘と勢い”に寄ってしまい、別のトラブルを生みます。誰を責めるのでもなく、まず「何が、どの順番で起きたのか」を、家族内で正確に共有する必要があります。以下は、家庭レベルで現実的にできる初期対応です。
家族としてできる初期対応
- 母からの聞き取りとメモ化:電話の内容、誘導された文言、ATMの場所、時間帯、恩人が話した言葉を母の記憶が鮮明なうちに書き残す。
- 銀行・ATM設置店の確認:該当時間帯の防犯カメラの保全依頼が可能かを窓口で早期確認する(※確保期限は短い)。
- 母の心理ケア:母本人が「私は騙されやすい」と自己否定しやすいため、まず責めずに受け止める姿勢をとる。
- 再接触の警戒:詐欺グループは一度ATMに誘導できた人物に再度電話をかけることがあるため、電話番号を変える/着信拒否設定を検討。
- 家族間での情報共有:ひとりで抱え込むほど判断が荒くなるため、家族内で状況を共有し、勝手に動かない方針を固める。
自己解決のリスク
感謝を伝えたいだけなのに、独断で動くことには深刻な落とし穴があります。
- SNS検索で母が特定される:「この時間、このATM」と投稿すると、逆に母本人の行動記録が晒され、個人特定されかねない。
- 無関係な人を“恩人”と勘違い:雰囲気の似た他人に声を掛け、迷惑行為に発展するリスク。
- 詐欺側に逆利用される:「恩人探し」に乗じて接触してくる詐欺者も存在。ここから新しい手口へ繋がることがある。
- 証拠保全のチャンスを逃す:感情で動き回ることで防犯映像保全のタイミングを逸しやすい。
- 家族の精神的負担が増幅:「見つからない」「また母が狙われるのでは」という焦燥感で家庭に不安が蔓延する。
こうした事態を避けるためにも、まずは記録を整え、“確かな事実”を一つずつ積み上げる姿勢が必要です。焦りは判断力を奪い、二次被害を生みます。
実際に現場を追って得られる“事実”──探偵調査が役立つ理由
恩人捜索の場合、感謝を伝えたい気持ちだけでは人物へ辿り着けません。母の記憶だけを頼りに“この辺りだった気がする”“きっとこの人だ”と当たりをつけてしまうと、誤認の接触になり、迷惑行為だと捉えられてしまうリスクすらあります。また、時間が経つほど、ATM周辺の記録(映像保全の可能性)は薄れ、当日の行動線の再特定が難しくなります。 そこで役立つ可能性があるのが、第三者の視点で状況を再確認する調査です。探偵は「恩人の顔/服装/時間の照合」を丁寧に積んで、“ここまでが事実”を切り分けていきます。 この工程は「解決そのもの」ではなく、“事実を知るための足場”を作る工程です。そこから初めて、正しい次の判断ができます。
探偵調査の有効性
母の曖昧な記憶は、探偵が照合すると「候補を秒単位・メートル単位」で区切る“データ”になります。同じATMでも、何台あったのか、母はどの方向に立っていたのか──このズレを埋めることで、恩人が存在した“実在位置”が浮かび上がる可能性があります。ここが素人では極めて難しい部分です。
ただカメラ映像が残っていても「誰が恩人なのか」は映像単体では分かりません。肝心なのは、母の行動と映像の動きを“同期”させること。探偵はその紐付け作業に長けています。無言で近づいた映像の「一瞬の立ち位置の変化」が、恩人特定の起点になることもあります。
素人は「似ている」「雰囲気が近い」に引っ張られやすい。ここに最大の落とし穴があります。探偵は、服装・歩幅・身体特徴・動線の切り返しなど、“否定の根拠”を積んで絞り込むため、誤接触による迷惑行為の回避につながります。
恩人探しは、最初は家族だけで進められる気がしますが、9割以上が途中で情報が止まります。それは、感情では突破できない「事実の線引き」の工程に差し掛かるからです。探偵が行うのは、線を引きなおし、次に進む“手がかり”を作り出す工程です。ここから初めて、前に進める道が見えます。
費用はどれくらい?恩人捜索にかかった実際のコスト
今回のような「ATMで母を救ってくれた恩人を探したい」という依頼は、一般的な浮気調査とは違い、人探し(所在調査)が中心になります。目的は“その人が誰なのか”“どこにいる可能性があるか”という糸口を積み上げることで、映画のように四六時中尾行し続けるわけではありません。 調査の内訳には「現場(ATM)時間帯の再検証」「ATM設置店の動線確認」「居合わせた可能性のある第三者へのヒアリング」「周辺店舗の特徴情報の洗い出し」などが含まれます。 さらに、恩人と直接会えないケースも多いため、希望者には探偵が代わりにメッセージを届ける“メッセンジャー代行”という形で、あなたの言葉を正式に伝えるサービスもあります。これは“会えないから終わり”ではなく、その先の可能性を繋げる役割にもなります。 弊社では初回相談は無料で、ヒアリング段階でおおまかなラインを提示します。
今回の事例における調査費用
恩人捜索は「情報が新しいうち」のほうが確度が上がりやすく、工数も圧縮できます。逆に時間が経つほど“動線が消える”ため、結果的に工数が増える=費用も跳ねやすいという現実があります。地域・ATMの密度・時間帯の幅によって前後しますが、以下は一般的な目安です。
- 調査期間:2〜3日(合計8〜12時間程度)
- 費用総額:18万〜32万円(税・経費別) 所在調査+照合+報告書作成含む
- オプション:メッセージ代行(メッセンジャーサービス)・追加時間帯照合など 1回あたり3万〜7万円程度
調査士会から
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